主人公のボッジは、偉大な王様の息子で、第一王子。
耳が聞こえず体も小さく、剣も持てないほど非力だから、次の王さまに相応しくないと陰口を言われている。
ボッジは、ひとりぼっち。
そんなボッジが勇気を出して冒険し、人と出会い、成長していく物語。
人とうまくやれなくて、人の輪に入れない。
なんとなく自分は好かれていない気がする。
特技も才能もないし、自分には秀でたものがない。
何もうまくできない。
こんな気持ちの時に見ると、サプリメントのように沁みる名台詞がいくつもある。
絵柄がかわいいので子供向けに見えるけど、人間社会に揉まれた大人の心にこそ響く作品だと思う。
1.弱いまま立ち向かうボッジ
ボッジは孤独で、味方がいない。
でも、誰かが助けてくれるのを待ってはいない。
今を変えるために、弱いまま旅に出る。
2.人を憎まないボッジ
偏見を持たれたり、陰口を言われるボッジは、傷付いて悲しむ。
相手が手話を知らないと、話して誤解を解くこともできない。
でも、人と関わることを諦めない。
3.非力なボッジが勝つ方法
普通の剣が重くて持てない。
非力だから、一撃で倒すことも難しい。
剣を習っても、思うように習得できない。
だから、みんなと同じ剣で、同じ戦い方はできない。
苦労の末に、自分が扱える剣と、自分に合った戦い方を見つける。
4.悪者が、悪とは別の一面を持っている
悪者にも、悪者になるに至った背景がある。
その背景に心動かされ、むしろ悪者が好きに思えたりする。
5.強さとは、腕力か、精神力か
ボッジの父親は、大きく強く偉大な王様だった。
どうして息子のボッジは、こんなにも小さく非力なのか。
理由が明かされると、強さとは何だろうかと考えさせられる。
6.終わりに
人と関わるのが、しんどい。
他人が求める、明るく人懐こいコミュニケーションができない。
誤解されて、責められて、説明しても伝わらなくて、会社を辞めたことがある。
自分は何もできないやつだなと思った。
そんな時、なんとなく付けたNetflixで、たまたま流れてきたのが『王様ランキング』だった。
ボッジがまだ旅にも出ていない序盤で、涙と鼻水が滝のように流れた。
ボッジが人から否定されるのを見るたびに、そんなこと言うな、ボッジ頑張れと思って見ていた。
そのうちに、なんだか自分のことも悪く思うのが嫌になってきた。
ミュニケーションが苦手で、いろいろ失敗するのが自分なんだ。
ボッジが自分に合った戦い方を見つけたように、私にも私らしいやり方があるかもしれない。

